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年間行事

乗光寺の年間行事

春勧化(はるがんけ) 3月上旬 ▶︎予定を見る

長い冬が終わりに近づいた頃、乗光寺では春勧化という行事があります。
現代の言葉に訳すと春の布教というほどの意味を持っています。

昔、お説教を聞くのは娯楽でした。

雪がゆるみ、日顏が見える日が多くなり、でもまだ農作業には早すぎるという時期に春の布教が一週間続きます。
昼は寺に集まり、夜は毎晩、各村々でお座を開きます。お座というのは各村々にあるお座組が主体となって廻り番で宿をして、親鸞聖人の教えを聞く行事です。ふだん寺参りをしない人たちに仏法に触れてもらうのが春勧化。ご門徒の家の前「お座宿」と書いた提灯をつって目印にします。その家にご近所や親戚や門徒の人が夜になると集まってきます。全員でお経をあげた後、ご本山の門首からの「御書(ごしょ)」と呼ばれる布教の手紙をうやうやしく拝読し、後はお説教を聞きます。
宿になった家が家族や子供や親戚を座らせて、仏法に出会うご縁をつくるという意味もあり、大変大切なものでした。布教師さんが語る「節談説教(ふしだんせっきょう)」に涙を流し、大声で笑い、親鸞聖人の教えに触れてつつ、みんなで春の夜を楽しみました。今は「節弾説教」はめったにありません。
※節談説教 独特の節回しで語る説教。伝統は古く、講談や浪曲の原型と言われている
今では「お座」自体がもう絶滅危惧種。乗光寺では、まだ辛うじて続いています。
しかし、楽しいことの多い今。宿になる家も少なく、圧倒的多数の老人家庭では座らせる家族も子供もなく、だんだん消えて行きました。節段説教が語られることは稀ですが、でも、乗光寺ではまだ細々と続いています。潰れるまで秒読みーー無くなったら二度と復活しない、五百年の伝統です。一度訪ねてみてください。不思議な、素敵な時間にわけもなく、なつかしい気持ちになります。
多分、私たちのアイデンティティーの根っこに出会うからなのでしょうか。
今、昼のお参りは一日だけになりましたが「その年最初のお講」(おこうはじめ) があります。一日だけ昼に寺でみんなでお斎(精進料理) を作ります。

永代経祠堂会 6月の上旬と8月の下旬 ▶︎予定を見る

亡くなった身近な人をご縁にして、仏法に出会う行事です。亡くなった家族や、親族のそれぞれのご命日に寺でお参り頂けるようにと以前は一ヶ月間、毎日続きました。内容は本堂でお経をあげ、布教師さんのお話しを聞きます。

祠堂会は家族との辛い別れからキチンと立ち上がるための仏事です。

「諸行無常」と言いますが、生まれたものは必ず死にます。別れを避けることはできません。その別れをどう乗り越えるかで「残りの人生」が変わります。亡くなった家族の方々の根っこにあった「いのちの願い」に耳を澄ますことが出来たら、きっと残りの人生を亡くなった方々と共に豊かに生きられるでしよう。

現在は6月と8月に別れて前半と後半が勤まりますが、現在はそれぞれ五日間と三日間になっています。
6月の祠堂会には御講(お斎= おとき) があります。

報恩講 ▶︎予定を見る

親鸞聖人のご命日です。乗光寺では、一年で一番大切な行事です。

親鸞聖人のご命日11月28 日をご縁にして一週間( 御七夜・おひちや) 勤まります。本当のご命日には本願寺にお参りするために、その日をずらして勤めるお寺が多く、乗光寺では、一か月早めて、10月の末に勤まります。一年で一番大切な行事なのです。

損か得か、善か悪か、良いか悪いかそんな価値判断から離れられない私たちですが、親鸞聖人の提示される価値観は全く違います。真か偽か常にそれだけです。時代を越え、歴史を越え、なお揺るがない真実をあきらかにすることこそ浄土真宗の信仰の本旨です。

修正会 ▶︎予定を見る

年末年始の行事です。
除夜の鐘をつきます。

その他の催し ▶︎予定を見る

越中おわら節

飯田風の盆

ヨガ教室  ブッダの国ネパールから来たインストラクターです。
12月10日(土)に4周年記念イベントが乗光寺であります。その他の催しで紹介しています。
その他  音楽・映画 etc